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記事一覧

少年メリケンサック

『少年メリケンサック』宮藤官九郎☆5最高。今まで観た映画の中でもトップ3に入るかもしれない。最初から最後までずっと好き。夢中になって魅入ってしまった。それ以外言うことは無い。とは言え昂ぶる感情を鎮めて書いてみると、まぁバンド系の作品でこれを超えるものは自分の中では絶対出てこないかなという感じ。劇場版神聖かまってちゃんよりも好きだった。ていうか今年観た作品の中では頭一つ抜けて好き。...

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かしこい狗は、吠えずに笑う

『かしこい狗は、吠えずに笑う』渡部亮平☆1超絶駄作。ゴミ。クソ。カス。全映画監督はこの映画が評価されることに対して深く嘆くべき。ありきたりな題材をありきたりな手法で描くが、自分のプロットに対して自信があるのか表現力は全くプロのそれではない。この餌をあげとけば美味しく食べるでしょ、みたいな陳腐なプロットにうんざりしながら、視聴後も案の定その様相を呈しているレビュー欄を見てうんざりし直す映画。その為だけ...

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アンチポルノ

『アンチポルノ』園子温☆4映画に必要なのは、感覚のまま霧散したものを収斂させる力だろうか。否、感覚のまま霧散したものをそのまま放り投げることだろう、と言わんばかりの作品。プロット放棄は、年頃の女の子の感情をそのまま表現したような形になっている。公開されたのが2016年というのが驚きで、散々色々な作品を出した挙句、これを出す元気があるのか…というのが本音。このメッセージ性で作品を作ろうと思った時、プロット...

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結び目

「これでもう来客は来ませんかね。と言っても私もあなた方をお出迎えする立場では無いのですが。兎角…」老爺は本当にそのまま眠ってしまうかのように目を瞑り、静かに次なる言葉を放った。「五感で、この空間に寄り添いましょう。私とともに。」此処が何処なのか、貴方は誰なのか、それを問うのが当然に野暮だと言わんばかりに老爺は瞑想している。暫し老爺を見つめた後、私は首を微かに動かしては視界の限りを認識しようとした。...

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地獄でなぜ悪い

『地獄でなぜ悪い』園子温☆5傑作…であろうことは前から感じていたが傑作。著者が生粋の園子温ファンであることも理由の一つかもしれない。この映画は『愛のむきだし』の置換方法を変えたもの、と言って良い。愛のむきだしが、「湧き出るエネルギーの爆発」だとすれば、これは「湧き出るエネルギーの言語化」である。こう評する理由は、愛のむきだしよりも型がしっかりしていたことである。愛のむきだしのイメージは「同質エネルギ...

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いまさら翼といわれても

『いまさら翼といわれても』米澤穂信☆5昔、中学か高校くらいの頃に同著者の『ボトルネック』を読んだことがあり、それはあぁなんか良かったなぁくらいだった気がする。本書は、非常に好きだった。類を見ない傑作、という訳では無いが「作品(音楽、映画、漫画、アニメ、小説...etc」というカテゴリーで考えるならば☆は間違いなく5であろう。小説だと高評価が出やすい傾向が映画より明らかにあるのだが、その理由は多分、基本的に小...

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羊と鋼の森

書評、と言ってもこれに関しては自分の感想を忘れない為に書いておくってだけなのでとりあえず本作を読むことをお勧めする。『羊と鋼の森』宮下奈都☆4.5。3時間ノンストップで小説を読み切ったのなんていつぶりだろうか。芸術、認識、必然、人間。そういった話。人生を画角と喩えるならば、画角に収まる一番相応しい形を芸術としよう、と。一番良い点を挙げろと言われれば、言葉に一切の無駄が無かったところだと思う。以下ネタバ...

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