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「埋もれた才能Aくんの考え」

ホームレスが乞食をしている風景を見ながら爆笑している女子高生達を見て埋もれた才能Aくんは思ったのだ。

不謹慎がエンターテインメントになり得る理由はここにあるのだ、と。

埋もれた才能Aくんは予め気づいていたことがあって、小石集めをしている河原に出没する青年も、サッカーに日々勤しむ少年も、それを事細かにメモしている自分も、側から見れば滑稽足り得る存在なのではないか、ということである。

埋もれた才能Aくんは小石を集めないし、サッカーもしないから、その行動理由が分からないのだ。

分からないことを分からないことのまま消化することの勿体無さは、この世界に跋扈する人間の数からも明らかであり、乞食をするホームレスも女子高生達のエンターテインメントの足しになればさぞ有用性が保たれるというものであり、云々。

埋もれた才能Aくんの唯一の嘆きは、自らの唯一の趣味である人間コレクトが趣味として流行り始めたら趣味として成立しなくなってしまうという点である。

そして埋もれた才能Aくんは日々思うのだ。
きっと、みんなも人間コレクトが趣味なんだけど自分のようにひた隠しにしていて且つ、誰もが人間コレクトを出来るように、他人に魅せる為の第二の趣味を持っているのだろう、と。

きっとその第二の趣味はあからさまに他人に魅せるのではなく、飽くまで自らが楽しんでいる様を丁度良い具合に他人に観測させることで上手く成立するのだ。

そう考えると自分は何故こうも罪深い人間かと嘆くことがある。
自分は他人に魅せる第二の趣味を持たないからである。

これが埋もれた才能Aくんが自分だけで世界を成立させることが不可能な理由であり、今日も埋もれた才能Aくんはその葛藤と戦いながらも、人間コレクトを行うのである。




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