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天気の子 批評【ネタバレ有り】

天気の子 批評

天気の子を視聴した。
私はそれまでの新海誠作品は
『ほしのこえ(漫画版)』
『言の葉の庭』
『君の名は。』
を観ていて、それぞれ
・大好き
・10分で耐えられなくて断念
・挿入歌以外めちゃ好き

という感じであった。

では今回の天気の子、に関してだが一言で表すとするならば【拷問】だった。

映画を批評する時に、分けなければいけないことがあって、創作者が要因か、自分が要因かということで、自分が要因であった部分と創作者が要因であった部分が譲歩して半々くらいだったかな、という感じ。

悪い点①
【感性が合わない。】
多分、新海誠作品はこの時点でアウト気味である。
開始5分でやっちまったと思った。
ただ、これに関しては100%自分側に原因があると言える。
何故なら何か創作をする時には「相手を付き合わせる」くらいストイックな方が良いからである。
彼が題材に対してストイックであったかどうか知る術は無いが、恐らくストイック(どうしても天気というものを題材にして作りたかったのだろう)であったと好意的解釈をしている。
なのでこれは批評点として論ずるに値しない。ただの感想である。

悪い点②
【まるでオーケストラ。】
本作の一番酷評したい部分はここである。
この作品は、オーケストラであったり、合唱コンクールであったり、ジェットコースターであった。
どういうことかと言うと、【山場に向かって進んでいく様を延々と眺めさせられる感覚になる】ということである。

私は映画というものが「表現コンテンツ」であるべきだと思っている。
映画において、「ストーリー」というのは
音楽に喩えれば「歌詞」の部分であり
優れた音楽に対して歌詞は【邪魔でなければ何でもいい】という立場である。

では今作のストーリーはどうだったかというと
【クソみたいに邪魔だった】である。
こういう作品を観るとどういう感覚に陥るかと言うと、新海誠の美的感覚を表現したい場面までのネームを見せられている気分、である。
「AがBしてCがDした。【美的感覚ドーン】」
といった感じ。
常にオーケストラの大サビ来るなーと待ち構えている感じ。
これは映画の在り方では無いと思っていて、予め起こることを予告されている分、感動も4分の1くらいになる。
そういう映画を創るくらいなら、絵画展に出した方がよっぽど誠実である。

悪い点③
【視点がマクロだった。】
2者間に焦点を合わせたミクロな世界観が、「東京」という大きな世界と紐付けられていく様は、見るに堪えない。
私は現実味などというものはどうでも良くて、ストーリーの穴もどうでも良いと思っている(多分腐る程あった)。
ただ、この作品がまさに「創られた作品」になってしまったのは、東京という舞台に災害が起こり、ヒロインがそれを救う為の人柱という設定。
魅せたいが為のプロットというのはどんな時でも拙い。
歌詞が気になって曲が耳に入らない状態である。
ただこれは勧善懲悪が嫌いでない自分にとっては、何故嫌いになるかまでは紐解けないかもしれない。
勧善懲悪には許されるワザとらしさが、自分の中では許されていないだけなのかもしれない。

悪い点④
【挿入歌】
特筆することはない。
『君の名は。』の『なんでもないや』が流れるタイミングと同じタイミングで今作の主題歌?が流れていた。
他の挿入歌は日常風景とダイジェストシーンだったかな?この二つの挿入歌の使い方はとても良かった。ただ、階段を駆け上がるシーンでの挿入歌のワザとらしさはやっぱり気持ちが悪い。


では、良かった点を書いていこうと思う。

良い点①
【終盤で銃を構えるシーン】
今作で個人的に一番良かった部分はここ。
完全に好みかな、という感じではあるけど、序盤同じ場所で銃を捨てるシーンとの主人公の感情の対比が良かった。

良い点②
【一発目に晴れに変えるシーン】
二発目?かもしれないが、映像美として良かった。


といった感じ。

星5つで評価しろと言われたら譲歩して1.5が限界かな。


追記
個人的にこの映画のラストシーンは終盤、主人公が鳥居をくぐった瞬間だったんだよね。
終わらないの、残念だなぁって思いました。
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