FC2ブログ

記事一覧

ユリゴコロ

『ユリゴコロ』
熊澤尚人
☆2.0

やったわこれ…
何から書こう。
とりあえず鑑賞後、原作が好きな人のレビューを見た。
結論から言うと、そのレビューによるとこの作品は酷評で原作は凄く好きらしい。書いてある内容から察するに"まさに"と言った感じだった。

一言で言うと多分この作品は、原作を死ぬほど殺してる。

松坂桃李演じる主人公は自宅の押し入れから一冊のユリゴコロとタイトルのついたノートを見つける。
ユリゴコロに書いてある内容と現実を行ったり来たりするのが1時間ほど続く。
結論から言うと、この1時間は☆4.5だった。

ストーリー構成が本当に綺麗。
ストーリー構成の美しさって何だろう。
言語化するとすれば、ストーリー構成の美しさって自分の中では「太鼓の達人」に近い。
ドン、カッ、という音符が作中に流れていてそれを巧く叩いた時、構成そのものに美しさを感じる。

前半1時間は圧巻だった。
途中から"性質"の話ではなく、人生(のようなもの)の話なのかなって思った瞬間に個人的には凄く残念だと思ったがそれはこちら側の都合ということもあり、出来るだけ作品を尊重したつもりだ。

松坂桃李、貴山侑哉、吉高由里子、松山ケンイチ、木村多江。
完成されたキャスティングだった。素晴らしい。
前半1時間でこの精練されたクック達が至高の材料を集め続ける。
後半1時間でそれらをドブに棄てみんなしてロッククライミングを始める。

これを地獄と言わずしてなんと言おう。

と言っても観る人の印象によっては別にそんなことは感じないのかもしれない。そこら辺は分からないけど。
少なくとも酷評の理由としてはそんな感じ。

もう一つ。
これはさっき書いた個人的な好みの話なんだけど、やっぱり"性質"の話にして欲しかった。
ていうか最早、性質の話にしたかった、くらいの言い回しの方が自分にとっては素直だ。

序盤のユリゴコロ回想シーンとかどう考えてもそういうテイストだったじゃん、って思う。
そっち方向になってくれれば、題材が好きすぎてある程度無茶苦茶でも自分にとってはとても良い作品になったと思う。

こういう願望はあまり抱かないんだけど、優れていたからこそ悔やまれる。
俺と同じ感覚を抱く人間にとっては後半1時間はマジで憎しみしか抱かないだろうな、という作品。

流石に展開がご都合主義すぎて、後半はショートコントに見えましたよってことですね。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント