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小学校

エレベーターで間違って降りる階ではないボタンを押してしまって、その階で止まってしまって降りる人がいなかった時に、そのボタンを押した人の気まずそうな姿を、コソコソ笑うでもなく、一瞥して携帯の今日のスケジュールを確認するでもなく、どんな気持ちなのか少し考え、それを胸の中で少し嗜む程度の人間でありたい。


「二兎を追う者は一兎をも得ず」であるかもしれないが「二兎を捕らえている者は一兎も逃す必要は無い」


ふと、こんなことを思い出した。
小学生の頃、明るい性格からか凄いクラスの人気者で、何不自由なく過ごしていた。何の疑問も持たず、只管に楽しいと思うことだけを選択し続けて、楽しんでいた。
それでも学校は嫌いであったのだが(定時に所定場所へ毎日行く、という窮屈な義務への不信感)。
僕が今まで思い出していた小学生の頃の記憶とはこの程度のことで、特に他は言及すべきでもなく、一言で言えば、現在の自分とかけ離れ過ぎていた存在、という認識であった。
しかし、つい先程、こんなことを思い出したのである。

小学二年生の頃に、「今まで習った漢字で一番画数の多い漢字は『曜』の18画だぞ!」
と嘯いていたことである。
三年生か四年生の頃に、『競』の20画が一番多い画数になったと燥いでいた記憶もあるし、
何より、一年生の頃に校が一番画数多いよね~と言い回っていて、森だよ、と言われた時には底知れぬ敗北感と焦燥感を抱いた記憶が鮮明に蘇ったのである。

どうやら僕は、エレベーターでボタンを誤って押した人間の心を少し嗜む程度の才能を当時から持っているらしかったのである。

そういえば、窓際でずっと休み時間中に自由帳に落書きを一人でしていた男の子と、最初に遊んだのは僕だったかもしれない。




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