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見えない目撃者

見えない目撃者
森淳一
☆5


普通に傑作。

韓国映画の『ブラインド』(未視聴)が原作。

(ネタバレしないので雑に)ケーサツの話。

鑑賞後にこの映画を批判してる人間のコメントや動画を見たが、そういった人の特徴として"悪い点に目が行きすぎる"というのが挙げられる。

そういう人の脳ミソは論理性や合理性で象られている為、思考が自由に介入出来るスーパーメタファー映画だけを無数に観てオナニーしていてください、といった感じ。

映画に際して論理で引っかかる人間ってそもそも自分と性質が違いすぎて、かなり受け付けない。
芸術作品に対して自分が全く求めていないものを求めているから。目的意識から違う。
あと、基本的にこういう映画って「加点と減点を繰り返す」見方がベストだと思っていて、中終盤のプロットや魅せ方で大幅減点なんてことにはならない。

序中盤のストーリー展開や動機、それらの隙の無さで目を瞑れることだからだ。
ある程度の加点を重ねた映画っていうのは自分の中でその時点で査定が殆ど終わっていて、そこからの展開に不備があろうとそれまでの評価はある程度維持される。

自分の評価基準はそんな感じ。

もちろん、線的な整合性を保たなければならない作品であればそうはいかないが、この作品の"穴"と言われるのは中終盤の点的な側面が強いので、それだけで評価がガタ落ちする、というのは作品を批評する目線としては失格であろう。

地下鉄に対する不満の声は、まーそういう日もあるんだろうなぁで解決するし、犯人の冗長さ、というのは常に"冷静である人物像"という無理矢理な脳内補完で何とかなってる感じ。
終盤の主人公の行動に関しての不満の声に関しては、不満を挙げるなら高杉真宙の制止が弱すぎた点であろう。
しかし、主人公の元警察官としての想いが強いことを感じ取った高杉真宙が制止しても無駄だと思った、とかそういう特に描かれていないことに対して【好意的解釈】をしていく。

こういった好意的解釈が産まれるのは、優れた部分が多いからだ。
今までが優れていたのだから、きっとこういう場面で拙くはならないだろう、という信頼みたいなもの。

終盤の犯人の動きに関しては、
"監督がそういう選択をした"のであれば、それはそれで尊重しよう。
こういう考え方になる。
それまで築かれてきた信用がたった一つの場面で崩れ去ることなどないのだ。

鑑賞者が作品に下すべき評価というのは鉄橋に滴る雨のようにあるべきで
それまでが酷いストーリーであれば、そういった"穴"の減点も大きくなるが、信頼関係が築かれている状態では雨はそのまま高架下へ流れていくのだ。

【感想】
私はこういう作品は基本的に観ないし、あまり好きではないのだが、それでもめちゃくちゃ良いなと思ったのが高評価点。
音響と視点で、鑑賞して2秒で
「ちゃんと観た方がいいやっちゃな」
と感じた。

これは真に万人に勧めたい映画である。
これダメって言う奴は日常生活で絶対「めんどくさい奴」って思われてる。
私が言うんだから間違いない。



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